脈と五臓六腑
当院では、鍼灸の方はもちろん
症状によっては指圧を受けられる方でも
“脈診”を行います
「脈を診られるのなんて初めて…」とおっしゃる方がほとんどですが
東洋医学では脈は皆さまの身体の状態を把握するのには
とても大事なものです
詳しくは、検索すればいくらでも出てくるので省略しますが
左右手首に、3本ずつ指を当て、
それぞれに五臓六腑(=肝・心・脾・肺・腎・心包、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)
を当てはめ、その人のどこが弱っているか強すぎるかなどを推察します
一番わかり易く簡単なのは、脈の速さです
速い人=体に熱がこもっている
遅い人=体に冷えが入り込んでいる
と診ます
想像すれば簡単なことですが、
たとえば、風邪をひき熱があると、ハァハァと息が荒くなりますよね
それと同様に脈も速くなると考えます
冷えはその逆で、寒いと体に力が入って丸まって固まりますよね
動作が鈍くなる=遅いという風な感じです
脈が弱い、強いもその一つで、
弱い=体が疲れている弱っている
強い=体が何かと戦っている、興奮状態にある
などなど様々に推察し、指圧などの力加減の参考にしているのです
(もちろん、スポーツを長年やってきた人はスポーツ心臓と言われ
脈拍数が極端に少ないので、その辺は考慮しています)
そういう風に、至極単純に診ていくだけでも身体の状態は把握できるのです
これをもっと体系化したのが“脈診”というもので
鍼灸の経穴(ツボ)を選ぶ時などに重要な基準となっているのです
みなさんも、たまには自分の脈を感じてみてくださいね!